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KUNIMOTO GIRLS’ JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

令和6年度 国本女子中学校高等学校 入学式 校長式辞

2024.04.12

その他

 満開の桜が春のうららかさを伝える今日、ご来賓の皆様のご臨席のもと、国本女子中学校高等学校の入学式を行えますことはこの上ない喜びであり、心から感謝申し上げます。本日は、一雨ごとに若芽をぐんぐんと成長させる花の雨をいただき、幸先の良い幕開けとなりました。

 さて、新入生の皆様 ご入学おめでとうございます。

 国本女子は82年目を迎えた伝統ある女子校です。創設者 有木春来先生は、「国のもととなる人」を創り出すために第二次世界大戦中に国本女子を創り、以来、国本女子は女性の社会進出をバックアップして参りました。時代が変わり、日本社会がグローバル化する今、「国のもととなる人」を創るという目標は「世界のもととなる人」を創るという目標へと広がり、国本女子は、日本のみならず世界でも活躍できる「たくましく しなやかな女子」を世の中に送り出そうとしております。

 有木先生は、「生徒ひとりひとりの才能を伸ばすことこそ学校の生きがいである」と仰っておられました。国本女子は、この精神を継承し教育活動に尽力して参りました。卒業生たちはこの学び舎で研鑚を積み、ビジネス、教育、医療、芸能、スポーツなど、様々な分野で活躍しております。新たにお迎えした皆様、おひとり おひとりと向き合い、寄り添い、皆様の将来の夢の実現の一端を担わせていただけることは、私共にとってこの上ない喜びです。皆様におかれましても、国本女子の伝統を受け継ぎ、自信と誇りをもって充実した学校生活を送っていただければと願っております。

 そこで、心がけてほしい2つのことをお話します。国本女子の校訓に関わる大事なことです。

 1つは、色々なことに真面目に一所懸命に取り組むということ。一生懸命に“Do your best!”ということは、勤勉であるということであり、物事に取り組む態度が誠実で真心があるということです。学校では、お勉強はもちろんのこと、ホームルーム活動、部活動、学校行事と、皆様が生徒として取り組む様々な活動があります。生活の中でたくさんの時間を占める、これらの活動の中にこそ心から味わえる喜びがあります。

 たとえ苦手なことがあっても、困った状況に陥っても、急がず慌てず向き合って状況を観察し、どうにかならないかと考えて、コツコツと努力を積み上げてみてください。前向きに、真面目に一生懸命に打ち込んでみる。そのプロセスで何かを成し遂げたとき、何事にも代えがたい喜びが得られることを忘れないでいてください。

 もう1つは、感謝の気持ちを持つこと。”Be thankful!” そして、利他の心。つまり、周りの方々を幸せにしてあげたいということを強く意識して、それを心の中に描くということ。”Make others happy to be happy!” 皆様が毎日元気で学校に通えるのは、お家の方々、お友達など、陰になり日向になり支えてくださる方々、そして幸運のおかげです。毎日交わす言葉や笑顔、演奏すること、歌うことや、スポーツでひと試合をすることさえも、決して当たり前のことではないことは、コロナ禍の行動制限で、皆様は十分体験なさられたことでしょう。

 また、世界を見渡せば、学校の建物がなく教員もおらず、女性だからという理由で学ぶ機会さえ得られない子どもたちがいることに気づきます。皆様はとても恵まれている。幸運なのですから、皆様の才能で周りの方々を幸せにしてあげて、その幸せをいただき、心温まる人生を送ってください。学校ではお友達、先輩、後輩、そして先生方との友情や信頼関係、そのような絆を得られたときこそ、かけがえのない幸せが得られることを忘れないでいてください。

 最後になりましたが、保護者様方、本日はお嬢様のご入学誠におめでとうございます。本日より、大切なかけがえのないお嬢様方を国本女子の生徒としてお預かりさせていただき誠に光栄に存じます。保護者様方のご信頼、ご期待に応えられるように全力を尽くします。何卒、学校へのご理解とご協力をお願い申し上げます。

 結びに、本校の教育に多大なご支援をいただいておりますご来賓の皆様に改めて感謝申し上げます。今後とも、ご教示とお力添えを賜りますこと、重ねてお願い申し上げ、式辞といたします。

令和六年四月九日  

国本女子中学校高等学校長 豊田ひろ子

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生徒の教育を目指して

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