第1回中学校説明会では、中学校主任の島田教諭による学校生活の説明、広報部長の八角教諭による入試説明に加え、英語科の豊田校長による30分間のデモ授業を実施しました。会場となったラウンジには5組の机と椅子を配置し、5名の中学校在校生の協力のもと、実際の授業さながらの学習活動を展開しました。参加者の皆様には、その様子をご覧いただくことで、本校の授業の雰囲気や学びの姿を体感していただきました。
今回のテーマは Should Schools Give Homework?(学校は宿題を出すべきか)。英作文を通して「自分の言いたいことをしっかりと伝える」ことを目標に授業を行いました。まず、生徒たちはDo you like homework?(あなたは宿題が好きですか)とShould schools give homework?(学校は宿題を出すべきですか)という二つの問いの違いについて考えました。前者は自分の好き嫌いを問う質問ですが、後者は学校全体としてどうあるべきかを考える質問です。教員と生徒とのやり取りを通して、意見文では単なる感想ではなく、理由や根拠をもとに考えを深めることが大切であることを確認しました。
授業ではロイロノートを活用しました。スライドを提示しながら、生徒たちから集めた「宿題の良い点」と「宿題の課題」をシンキングツール上で整理し、さまざまな視点から意見を共有しました。また、作成した英作文は提出箱を通して集め、全員の考えを可視化しました。続いて、意見文の書き方について三つのサンプルを読み比べました。自分の意見のみを理由とともに述べる書き方に加え、自分の意見を支える理由だけでなく、however を用いて反対意見にも触れながら論じる書き方について学びました。また、for example を使って具体例を示すことで、より説得力のある文章になることも確認しました。
授業の最後には、参加した全員が自分自身の考えを英語でスピーチしました。生徒たちが完成させた作文は、担当教員によって書画カメラでも紹介され、内容面で優れている点や、表現として工夫されている点についてコメントがありました。一人ひとりが堂々と発表し、会場からは温かい拍手が送られました。また、会場全体で、英語のチャンツを行いました。さらに、Twinkle, Twinkle, Little Starを4拍子や3拍子で歌ったり、別の曲とハーモニーを重ねたりする活動も行い、会場全体が和やかで温かな雰囲気に包まれました。
本校では、英語を単なる知識として学ぶだけでなく、「自分の考えを伝えるための道具」として活用できる力を育てることを大切にしています。今回のデモ授業でも、生徒たちはロイロノートを活用しながら、自分の意見を整理し、友達の考えに触れ、多様な視点から「宿題は必要か」という問いについて考えました。また、英作文を書くだけで終わるのではなく、それを英語で発表し合い、互いの考えを共有する活動にも取り組みました。
授業の中では、自分の意見だけを述べるのではなく、反対意見にも目を向けながら考えを深めることや、具体例を挙げて相手に分かりやすく伝えることの大切さについても学びました。書く、話す、聞くという活動を通して、生徒たちは自ら考え、表現し、他者と対話しながら学びを深めていました。
しかし、本校が目指しているのは、単に英語で自分の主張を伝えられるようになることだけではありません。今回の授業で生徒たちは、「宿題は必要か」という問いについて、自分の考えを述べるだけでなく、異なる立場の意見にも耳を傾けながら考えを深めていきました。
社会にはさまざまな価値観や立場が存在します。だからこそ、自分の意見を主張するだけではなく、相手の考えを理解し、ともにより良い社会のあり方を考えるためにコミュニケーションを行うことが大切です。この考え方は、本学園の教育の根幹にある「利他の心」にも通じています。「利他の心」は英語科だけのものではありません。本校では、すべての教科の授業や学校行事、生徒会活動、クラブ活動など、あらゆる教育活動の中にこの精神を織り込みながら、生徒一人ひとりの成長を支えています。
また、本学園は創設者・有木春来先生の「ひとりひとりの才能を最大限に引き出すことを生きがいとする学校であるように」という願いを大切に受け継いでいます。私たちは、生徒たちが学びを通して自らの可能性を発見し、その成長に喜びと幸せを感じられる学校でありたいと願っています。
今回のデモ授業では、英語を学ぶことだけでなく、英語を通して考え、表現し、他者とつながる学びの姿をご覧いただきました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
6月27日(土曜日)に開催する次回の中学校説明会では、社会科と美術科による教科横断型授業「日本の歴史を楽しく学ぼう:埴輪つくりと火焔型土器ペーパークラフト型紙プレゼント」を計画中です。本校ならではの「学びの楽しさ」を感じていただける機会となりますので、ぜひお越しください。教職員一同、皆様のご参加を心よりお待ちしております。




